＜ジャンル＞
ＲＰＧ
＜ストーリー＞
ドナパルト国の王子レットーは豊かな生活を送りつつも勉強や剣の修行に時間を費やす日々に嫌気が差していた。 しかしある日、ドナパルト国は他国の侵略を受けて崩壊。レットーは一部の仲間達とともに逃げ延びたが、明日をも知れぬ身となってしまった。が、レットーはここで思い出した。幼い頃自分の私室に忍び込んだ盗賊。自由気ままな生活を羨んだレットーに対し、彼は「大きくなった時、もしその気があればミストという町に行け」と言った。 レットーは仲間達の輪を飛び出し、ミストに向かった。一人前の盗賊になるために…。
＜システム＞
戦闘するイベントが少ないのであまりＲＰＧという気がしないのだが一応ＲＰＧ。主人公レットーはトレドと名を変え、新米盗賊として盗人講座の生徒となる。盗人講座のあるミストの町は盗みを働いてばれたとしても『免罪符』を渡せば許して貰えるというすごい町。まさに盗賊育成の為の町だ。トレドは教師に教わった技術を駆使し、スリを繰り返しながら腕を磨いて行き、盗んだ物を売って次の受講料を稼ぐ。
ストーリーは主に次の受講料を払い、授業を受けることで一段階進むという形になっているが、その他にも町のいたるところに小さなイベントが隠れていてプレーヤーを飽きさせない作りになっている。
＜総評＞
コンパク金賞は伊達ではない。システム、ストーリー共に主人公が新米盗賊というちょっと変わった設定を十二分に生かしている。特にストーリーは後半に入るに連れて徐々にスケールを増して行き、最後には町の未来を左右する事件にまで発展するのだが、それを乗り越える主人公と町の人々の姿が泣かせる。人情あり、涙あり、笑いあり。そして最後には人間の生きていく為の一つの指針を示す。（人によっては受け入れられないかもしれないが、それはそれ）
老若男女問わず純粋に感動できるストーリーと興奮できる展開が待っている。ぜひみんなにプレイしてもらいたいフリーウェアの一つだ。