Routes
会社 | Leaf
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OS | Win98/ME/2000/XP
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CPU | PenU 300MHz以上
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HDD | 800MB以上
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ドライブ | CD-ROM 8倍速以上
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ビジュアル | 85点
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シナリオ | 90点
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音楽 | 100点
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エロ | 70点
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総評 | 85点
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<ジャンル>
リーフビジュアルノベル(第四段)
スパイアクションもの?
<ストーリー>
情報そのものが価値を持つ現代社会。政府、そして企業は常に最新の情報を得、優位に立つべく奔走していた。
そんな世の中のニーズに応えるべく誕生した新たな職業、『エージェント』。
彼らは政府、あるいは企業の依頼を受け、様々な活動を行う。
産業スパイ、市場の調査と混乱、テロリスト達の動向の調査、あるいは逆にテロへの参加。
報酬に応じてあらゆる仕事を請け負う現代の何でも屋。それが『エージェント』だ。
主人公、那須宗一は普通の学校生活を満喫する一方で、世界ランキング一位にも輝くほどのトップクラスエー
ジェントだ。
ある日の帰宅途中、彼は謎の女性『リサ・ヴィクセン』からある仕事の依頼を受けるが…?
<主な登場人物>
<那須宗一>
主人公。世界ランカークラスのエージェントだが、普段は普通の学生として生活している。
ギャルゲーの主人公らしく、授業中は寝ていることが多い。エージェントであるためか、雑学が豊富で時折友人達に妙なウンチクを披露する。
過去のLeaf作品には居なかったタイプの主人公で、冗談が上手く、話し上手。でもやっぱり恋愛には奥手。
<湯浅皐月>
メインヒロイン。元気がとり得の宗一のケンカ友達。元気過ぎて暴走しがち。将来は本気で料理人になるつもりらしく、料理の腕はプロ並。
(リーフ至上最強の料理キャラである可能性大)
表向きには料理修行のために上京したが、実は他に理由があるらしい?
<伏見ゆかり>
皐月の親友で、宗一と皐月のケンカを止めるクッション役。おっとりした性格で、いつもテンションの高い二人には押され気味。
でも結構抜け目の無いところもある。
学年で1、2を争う才女。大食い。味音痴。
<リサ・ヴィクセン>
宗一に仕事の依頼をしに来たアメリカ軍特殊部隊所属の美女。目的の為に本来の感情を押し殺そうと努力しているが、完璧ではない。
宗一よりも年上だが、少女らしい一面も残している。割と熱血。
今回の事件には、個人的にもワケありらしい。
<立田七海>
バーで仕事をして生活している少女。純心無垢な性格で、誰の言うことでもすぐに信じてしまう。
いつも一生懸命だがどこかズレていて、特別ドジというわけでもないのに失敗してしまう。
とても良い環境に住んでいるとはいえないのに、「自分は幸せだ」と言う。
<梶原夕菜>
宗一が幼い頃、面倒を見てくれた血の繋がらない姉。宗一を「そうちゃん」と呼ぶ。
宗一の事をとても大事に思っているが、その為に自分のことは完全に二の次。しかし天然なのでそれすらも微妙に空回り気味。
夢見がちな性格。
<エディ>
宗一の仕事の相棒。彼を全面的にサポートする『ナビゲーター』(通称『ナビ』)。ノリの良い性格で、宗一との相性も良いようだ。
仕事だけでなく、私生活の面でも宗一の良きパートナー、兄貴役である。
<ビジュアル―85点>
キャラの原画は河田優(ら〜・YOU)氏によるものです。彼の描くちょっと頭身が低めのヒロイン達はかなりかわいいです。僕個人の好みではゆかりがお気に入りですね。
背景に関しては「数はかなりあるので良いが、質はもう少し頑張れたのではないか」ってところです。
塗りが過去の河田氏の作品とはガラッと変わっていて、アニメ調になっており、現代の都市を舞台とする作品の世界観に順ずるものになっています。
<シナリオ―90点>
今回、Leafは新人のライターを2人雇ったとのことで、正直僕は心配していたのですが、杞憂だったようです。
雑誌のインタビュー記事なんかで「彼らは『静』と『動』です。」なんてゆう言葉がありましたが、まさにそのとおり。
皐月、ゆかり、リサ担当の永田和久氏のテキストはあちこちにユーモアが潜んでいて長い間読んでいても全く飽きません。
対して七海、夕菜担当のまるいたけし氏は各キャラクターの心理を正確に捉える事を重視していて、興味深いです。
『萌え』に関してですが、これについても僕は非常に好印象でした。
最近僕はいたずらに萌え要素を増やしてプレーヤーに媚び媚びのゲームが増えているような気がしていたのですが、このゲームでは『少ない萌え要素で最大限の効果を出している』という印象を受けました。
ストーリーは主に事件の調査をしながらヒロイン達との交流を深めていくという形ですが、選択肢の数は少なく、(過去のシリーズ中でも間違いなく一番少ない)狙ったヒロインのルートに入ってしまえばもうそれで選択肢は無くなったも同然です。
なので、ゲーム性には乏しいです。ですがテキストの量だけなら過去最多なので読むだけでも満足の人なら問題ないです。
あ、あとこれはネタばれですが、ストーリー中盤で主人公とヒロインの心が通じ合った後、しばらく二人のラブラブ(死語?!)を見せ付けられます。温かい目で見守ってあげましょう。
ストーリー最初では日常風景。中盤ではヒロインとのラブラブ。終盤では敵の親玉との激突という構成になってます。
<音楽―100点>
これも相変わらずの高クォリティです。下川直哉氏、石川真也氏、中上和英氏、松岡純也氏の四人による分担作業なのですが、各氏の個性の差での違和感などはありませんでした。
雑誌のインタビュー記事等では『古き良きゲームサウンド』と言っていましたが、変に敬遠する必要はないです。純粋に音楽として楽しめます。サントラ買ってしまいました。
リーフ至上最高の出来かもしれません。必聴。
<エロ―70点>
まあそこそこです。純愛ものとしては充分なのではないでしょうか。適度に萌えられます。
<総評―85点>
秀作と言って良い出来です。Leaf大阪チーム完全復活といったところでしょうか。
キャラは可愛いし、シナリオもかっこよくて良いです。『萌え』と『燃え』が共存してます。
BGM等も含めて、全体的にハイクォリティですので、買って損はないと思います。
<以下、ネタバレ多数>
全てのヒロインをクリアすると、トゥルーエンドシナリオが登場し、事件の黒幕との最終決戦に突入します。
このシナリオがかなり燃えます。熱血です。完全にアクションヒーローものと化します。個人的にはかなり好きでした。
そして、このトゥルーエンドシナリオの後にもさらに最後のシナリオがあります。これもグッドです。
そしてそして、L.B.N好例のオマケシナリオも健在ですので、最後の最後まで楽しませてくれます。