ヤミと帽子と本の旅人
会社 | ROOT
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OS | Win98/ME/2000/XP
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CPU | PenU 相当以上(最低)
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HDD | 50MB以上
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ドライブ | DVD-ROM
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ビジュアル | 95点
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シナリオ | 75点
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音楽 | 90点
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エロ | 75点
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総評 | 75点
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<ジャンル>
アドベンチャー
<ストーリー>
主人公は変化は無いながらも平和な日々を血の繋がらない姉『初美』と共に暮らせる事に満足していた。
しかしある日、突然奇妙な図書館の様な世界に紛れ込み、初美ともはぐれてしまう。彼は初美を探し出し、元の世界に帰る為にしゃべるオカメインコのケンちゃんの強力を得て無数の本の中に収められた『世界』を旅することになる。
<主な登場人物>
<こげ>
主人公…らしきもの。ってゆうか布。主人公が図書館の世界に入り込んだ時には既にこの姿になっていた。
布なので自力では動けない。ちびに着られる事によって初めて移動可能。性格はちょっと短気だが基本的には良い奴系。
<ちび>
いつの間にかこげを着ていた謎の少女。ちびがこげを着ているので合わせて『こげちび』。手のひらに乗るほど小さい。しゃべらないが表情豊か。好奇心旺盛でちょこちょこ動き回る為こげとケンちゃんはいつもハラハラ。
<ケンちゃん>
主人公と初美が元の世界で飼っていたオカメインコ。図書館の世界に来たことによってしゃべれる事が判明。しかも関西弁。やたらと不幸な役回りが多いが、根が明るくテンションが高いのでなんとかもっている。
いろいろと博識で主人公達に教えてくれるが、主人公もちびも大抵聞かない。
<初美>
主人公の血の繋がらない姉にして、主人公が想いを寄せる相手。
しゃべることができないが、表情豊かでハンデを感じさせない。天然で超絶お人良し。みんなの事が大好きで、誰かを嫌うということが無い。
<ヤミ>
図書館を管理する少女。明るいがわがままな性格。惚れた相手にはとことん尽くすが敵対者には容赦無い。
『ヤミ』というのは正確には図書館の司書たる役職を指すものであって、本当は別に本名があるらしい。
<ビジュアル―95点>
紹介するまでもない感じのCARNELIAN女史がキャラ原画担当。『顔のない月』でも見られた見事なクオリティのCGがたくさん拝めます。枚数が微妙に少ないのが残念。
<シナリオ―75点>
いくつかの『本』を開き、その中の『世界』を渡り歩き、『イヴの欠片』やその他のアイテムを集めながら主人公の姉『初美』を探す事が当面の目的となります。特別深く感動するような展開は無く、どちらかと言えば愉快な展開が多いです。勿論シリアスな展開はありますが、ひどく沈み込むほどのものではありません。
複数の世界観の中を渡り歩くという不思議な感覚とキャラクター達の間にある意外な因縁、そしてそこで少しずつ育まれていく愛情を楽しみましょう。
<音楽―90点>
ゲーム内ではほとんどBGMは流れません。このゲームは劇中に実際に流れている音楽や音以外は極力排除するという方針をとっているので、ほとんど音はしません。
特筆すべきはおまけのイメージアルバムに収録された音楽です。これはほとんどBGMの無い本編のイメージを汲み取って作曲されたものですが、これが見事!無国籍系の形容し難いメロディーが見事に『ヤミ』全体のの世界観を表していて、これを聴いてからもう一度本編をプレーするとより一層楽しめると思います。
<エロ―75点>
CGは綺麗だし、声優の演技も決して悪くはないのでクオリティは低くないのですが、ちょっと数が少ないのが残念。『顔のない月』のHシーンがとても多かっただけに軽く期待を裏切られた気分。
<総評―75点>
システムにも特別不快な点は無いし、CGも流石という感じ。シナリオにもう一回り膨らみが欲しかったところですが、総評としては悪くないと思います。値段も他に比べると安めですし、損はしないと思います。